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第6,7戦・菅生


今年のFTはホントに雨が多いです・・・。

予選当日朝は、曇り空で目が覚めました。サーキットに入り、色々と準備を進めるうちにポツリポツリと雨が・・・バイザーをクリアにセットし、雨に備えます。予選開始時間ぎりぎりまでビミョーな天気でしたが、結局ウェットタイヤを装着してコースイン。金曜日までの練習走行では、ドライのセットも決まりつつあり今日の予選がドライだったら、ポールゲット!も夢じゃないのに。

また今回のレースも前回の筑波同様にダブルヘッダー。予選で飛び出したら、午後が大変なことになってしまいます。くれぐれも気合を入れて冷静に。

まずは第6戦の予選から。
コースに飛び出すと、各コーナー毎に雨の量もちがく難しいコンディション。前半は、42秒台で走行しこれからアタックを開始というとこで、雨にすくわれ?コースアウトしたマシンの回収のため一時中断。ピットにもどり、コースコンディションと今後更に雨が強くなると読みウェット寄りのセッティングへ。
コースに戻った時には、他の車がタイムを更新し前半の2位から6位へ。自分もここから追い上げだ!とアタックに入る。ここで驚いたのが、自分がタイムアップをする以上に1位のタイムが2位を2秒もちぎっている!
今回の予選は15分と短い時間の中でタイムを出さなくてはならないが、なかなか思うようにタイムが上がらない。そして最終アタック!思いっきりSUGOの最終の坂を上がって帰ってきたが結局3位までしかポジションを回復するに至らなかった。
今日の午後がドライになれば、勝つ自信はある。ここでは3rdスタートだとイン側スタートで少々不利になるけど、なんとかドライになって欲しい!


で、10分間のインターバルを空けて第7戦の予選がスタート。

気合を入れなおしてコースに飛び出し、アタック開始というところでコース上にマシンがストップということで、赤旗中断。ピットに戻ることに。

予選再開の合図とともに11分間の予選が再スタート。
アウトラップを周回し、最終を立ち上がろうとすると、何とまたしても赤旗!?短い予選は無情にも7分間に・・・。しかもタイミングが悪いことに僕はまだノータイム。時間がないのでピットに入るとすぐにそのままピットアウトのライン上で待つことに。しかしこの待機の時間中に空は明るくなり始め、なんと雨も止んでしまったのです。
予選再開後の僕のタイムは、トップから2秒落ち。他のマシンがどんどんタイムを更新する中僕は序盤のウェット向きのセットが裏目にでて、タイムが伸び悩んだ。
結局、第7戦は6番グリッドからのスタートになってしまいました。



午前中の予選後の僕の祈りが通じたのか、FT第6戦の決勝が始まるときは空は青く、路面も完全なドライ!こうなったら有言実行を果さなきゃ男じゃない!

今日は朝から負ける気が全くしなかった、グリッドでもいつも以上に落ち着いていた。うまくいく日はこうゆう風に自然と流れていくのかもしれない。レッドシグナルが消えてスタート!僕はいつも以上にスタートを決めなんとトップで1コーナーに!でも後ろにいるには目下ランキングトップの小林選手。テールトゥーノーズの戦いが2コーナー以降も続くことに。
それも思ったよりも長くは続かなかった。3周目にはいると徐々に後続との差は広がっていき、毎周ストレートに戻っていくたびにそのタイム差は2秒、3秒・・・と。
でも僕は一切手を抜かずに常に全開で周回しました。


で、気づいたらっていうかホントはすっごく長かったのですが・・・なんと2年目にしてやっとトップでチェッカーをうけることができました。ストレートとはいえ、片手でチェッカーをうけるって案外難しいものですね。

FLは取れなかったものの、一度もトップを受け渡すことなく、最終的には後続に6.8秒の大差をつけて勝つことができました。ここまで応援していただいた皆様や支えてくれたスタッフ、監督には「お待たせしました、ありがとうございました」の気持ちでいっぱいです。



優勝に酔いしれてもいられないのが、このダブルヘッダー。
翌日には第7戦の決勝です。しかも、昨日の予選順位から3列目6番グリッドからのスタート。ちなみに天気は・・・またも雨です。

スタート進行も終え、フォーメーションラップ中コースに止まってしまったマシンの回収のためスタート進行のやり直し、気合の入れなおし。このために1周減算の16周でレースは再開することに。

2度目は順調にいき、無事にスタートがきれた。
僕は、昨日と同様に好スタートをきり、中嶋君、小林君に続き、石浦君と同時に1コーナーに飛び込む。僕はアウトから1コーナーに飛び込み、石浦君とブレーキング勝負。次のではイン側の石浦君が少なからず膨らんでくると思ったので僕は1車身あけて、2コーナーへ。ここまで我慢すれば次のコーナーがイン側になる僕が前にでられると思っていたので、慎重に競った。案の定3コーナーでは石浦君を抑えて3位に浮上。と思ったら、前を走る小林君がコースアウト!

オープニングラップで早くも僕は2位へ。
前を走るのは僅か1台のみ。僕は冷静に且つアグレッシブに前を走る中嶋くんを追う。僕にとってピーキーなマシンをコントロールしながらのレースは非常に神経をつかったが諦めることなく走り続けた。後に分かったのだが、FLは途中まで僕がとっていて且つ、アベレージは僕のほうが速く安定していたのだが、僅かにとどかずに結局、0.6秒差の2位でレースを終えた。

こうなるとホントに予選の順位が悔やまれる。でも昨日勝ってから、色々な人に今日は表彰台に上るのは難しいから抑えていけとありがたい助言をいただいたが性格上、それができないのでつねに全開でした。この菅生で少なからず成長した部分があると思うので、残り3戦も悔いの残らない清々しいレースをしたいと思います。

応援していただいている皆さんも、残りのレースもぜひ見ててください。


2003年9月10日
池田大祐

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